神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2025年1月17日 エリアトップへ

「校庭開放」プロジェクト 全市立小学校に拡充 児童自らルールづくり

教育

公開:2025年1月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
全市立小学校に拡充

 都市化が進む川崎市の子どもたちのために、全力で遊べる環境を確保する取り組み「みんなの校庭プロジェクト」が進んでいる。2024年度内に市立小学校の全校で校庭開放が完了する。

 「みんなの校庭プロジェクト」は、コロナ禍の影響で縮小した小学校の校庭開放について、子どもたちの視点から見直し、子どもたちが決めたルールにのっとって遊び場として開放する取り組み。21年12月、古川小(幸区)で校庭開放イベントを実施したところ300人以上の児童が集まり、大盛況だったことから、114校ある全市立小学校へと広がるプロジェクトとなった。

 22年度から各区1校ずつのモデル校で試験的に開放し、約4800人の児童にアンケートをとったうえで、市の「基本的な考え方」を策定。24年度から全校での開放を目指し、順次進めてきた。

 開放に向け、各校で児童たちがルールづくりを手掛けた。児童からは「安心して遊べるように、低学年と高学年の遊ぶ場所を分けよう」「危ないからボール遊びのエリアを決めよう」などの意見や、「先生が大変だから裏門を締め、遊んだ後は正門から帰ろう」といった学校への配慮も、自発的に出たという。

 多くの学校で議論に立ち会った市教委の担当者は、「『ゲームで遊びたい』『お菓子食べたい』などの要望も想定したが、まじめな意見が多くて驚いた」と振り返る。

 御幸小(幸区)では、22年3月末に5年生全員(160人)で校庭開放について話し合った。同校は校庭を開放した経験がなかったが、他校の事例を参考にしながら、開放時のやりたいことや決まり事などを議論。まとめたルールを「スポーツ委員会」が全校児童に広報し、同年5月末から校庭開放が始まった。

 昨年の12月下旬に同校を校庭開放の時間に訪ねると、40人ほどの児童が走り回っていた。中でもドッジボールの進化形という「めちゃあて」という遊びに4年生から6年生の20人近くが参加し、歓声を上げながら校庭中を駆け回っていた。

 市教委の担当者は「今後は低学年にも広げるなど、よりよい形へとルールの見直しを進めていきたい」と話している。

中原区版のトップニュース最新6

救急出場が過去最多

川崎市

救急出場が過去最多

火災件数も10年で最多

1月17日

全市立小学校に拡充

「校庭開放」プロジェクト

全市立小学校に拡充

児童自らルールづくり

1月17日

有料化導入は21%

家庭系可燃ごみ

有料化導入は21%

県内自治体アンケート

1月10日

愛着あるまちづくりを

新春インタビュー

愛着あるまちづくりを

板橋区長、区政運営語る

1月10日

市内2局「地元を元気に」

ラジオ放送100年

市内2局「地元を元気に」

かわさきFM、FM大師

1月1日

新たな価値生む都市へ

新たな価値生む都市へ

福田市長、2025年を語る

1月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 12月13日0:00更新

  • 12月6日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook