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中原区版 公開:2025年1月24日 エリアトップへ

夢見ヶ崎動物公園 飼育種を見直しの方針 再整備計画骨子案

社会

公開:2025年1月24日

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(上)過密気味のホンシュウジカの獣舎(下)多目的室やベビールームを備え、10月に新設されたパークセンター
(上)過密気味のホンシュウジカの獣舎(下)多目的室やベビールームを備え、10月に新設されたパークセンター

 川崎市は開園50周年を迎えた夢見ヶ崎動物公園(幸区)の再整備計画骨子案をこのほどまとめ、市民からの意見を募集している。骨子案では、持続可能な飼育環境の整備を目指し、飼育種を段階的に減らし、管理運営を官民共同で推進する方向性を打ち出している。

 夢見ヶ崎動物公園は、1950年に標高約35mの丘陵地(加瀬山)に開設された公園内に、市が政令指定都市となった72年から動物の展示エリアを新設、74年に開園した。ピーク時の80年代終盤には約60万人の来園者があったが、2010年代後半からは10万〜20万人程度で推移する。

 園内に民有地が混在するため、動物園エリアを囲えないことから、開園当初から入場無料で運営を続けてきた。そのため直近5年間の平均収入は一時使用料などの約14万2千円、平均支出は人件費や飼料代などで約1億5千万円に上る。

 市は18年から再整備に向けた検討を進め、市民アンケートなどを実施のうえ、昨年10月31日に「再整備計画骨子案」を公表した。

 骨子案によると、施設の老朽化や市民ニーズの変化などの蓄積した課題を解消するため、「持続可能な管理運営の仕組み」や「動物福祉などに配慮した飼育環境の改善」を目指すとしている。そして再整備の結果、動物との触れ合いや傷病動物の保護などを通じた「いのちを感じる」施設という将来像を掲げている。具体的には、設備の状態に応じて修繕や建て替えの必要性を検討する▷アンケートで要望の多かった「動物とのふれあい」ができる施設などの導入を検討する▷繁殖が難しい種などの飼育を終了し、将来的に飼育種を52種から28種へと縮小する▷飼育業務や施設の維持管理、接客サービスなどの部門で民間の力も活用する、などの方針が盛り込まれた。

 市は25年度の「再整備計画」策定に向け、骨子案への幅広い意見を募集している。詳細は市のサイト【URL】https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000170530.html

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