読売交響楽団と共演し、5月にはドイツで公演予定のモトスミ・ブレーメンバンド代表 小宮 隆一さん 区内上小田中在住 53歳
「苦しさあって楽しさがある」
○…国際交流センターで先月8日、日本を代表するオーケストラ「読売交響楽団」と共演したブレーメンバンドの代表。「本番前に読響のメンバーの方が練習を見に来てくれ、とても刺激になった」。Xmas返上、新年も3日から猛練習の成果は、ホールの大拍手となって返ってきた。次は5月、ドイツのブレーメンで行う公演が待つ。日独友好150周年記念イベントの一つでもあり、「初めての海外でワクワクしている。でもいつもと同じスタンスで練習を重ねるだけ」と至ってマイペースだ。
○…バンドの立ち上げは2004年。「昔、吹奏楽をやっていた商店街の友人2人と復活させようか、って」。その動きに共感した仲間が次々と加わり気付けば約30名の大所帯だ。自らのパートはトロンボーン。その楽器は、吹奏楽を始めた高校1年の時に両親に買ってもらった年代物だ。「この前プロの方に見せたら、”楽器として非常に価値が高い。絶対に手放すな”って言われて」。その魅力は男声に近い表情豊かな音色。高校時代、全国の舞台に立った実力で、今も思い出の相棒に命を吹き込んでいる。
○…生まれは中原区。創業100年を迎える『旭屋』を経営。日課のジム通いで、ラケットボールに水泳にと汗を流す。夫人もエアロビクスやホノルルマラソン完走など、まさにスポーツ夫婦。同じ種目をしないのは「喧嘩になるから」と冗談めかす。年に2度は2人で旅行に出掛ける仲睦まじさ。「商店街理事、消防団員など地域の仕事も多い自分を理解し、いつも支えてくれている」と感謝を忘れない。
○…常に心掛けているのは、「苦しさを味わわなければ楽しさは生まれない」ということ。「階段のようにある時に急に伸びる瞬間がある。でもその前は平らな道のりで、そこでチャレンジし続けることが大切」。夢は、70歳になってもバンドを続けていること。そして、「いずれはこのバンドを若い世代に引継いでいきたい」。
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11月22日
11月15日