複合施設加え商店会再生へ 市民館通りから「セントア」に
小杉町3丁目中央地区の「中原市民館通り商店会」が、9月1日にオープンする複合施設を加え「セントア武蔵小杉通り商店会(仮)」として再出発する見通しだ。地域色の濃い複合施設との協同で商店会活動の活性に期待したいという。
現在17店舗の会員が加盟する中原市民館通り商店会は、1959年頃に設立された。市民館が開設した1974年には、約45の会員店が立ち並び、七夕祭りや芸人を呼んでイベントを開催するなど、賑わいを見せていた。しかし、2009年に市民館が現在の場所に移ると、会員数が半数以下に減り、会の取り組みも縮小していた。
セントア武蔵小杉通り商店会は、この中原市民館通り商店会に9月からオープンする複合施設が加わってできる。加盟店などは未定だが、複合施設には元々この地区で営業していた店舗や地元の地権者が誘致した地域に根付いた企業が多く入る予定で、商店会活動の活性が期待できるという。 現中原市民館通り商店会会長で今後新商店会の会長も務める予定の南波詔治郎さんは、「この商店会は市民館が移り、会員数も減少していたが、再開発によって再び活気溢れる街に生まれ変わろうとしている。地域の住民はもちろん新住民が日頃快適に利用してもらえるように複合施設と協力していきたい」と話す。
なお複合施設は、9月1日に不動産会社や保険会社、飲食店など21店舗が入ったB棟がオープンし、2015年1月に医療施設やコンビニ、金融機関などが入るというA棟が完成する見通しだ。
小杉3丁目中央地区の再開発
小杉3丁目中央地区は、東急東横線と交差するJR南武線武蔵小杉駅近くに位置し、中原区役所と中原警察署などが隣接するエリア。かつて市民館があったこの地区は、地権者が中心となり、小杉町3丁目中央地区市街地再開発組合(伊藤奎助理事長)をつくり2010年から再開発を行っている。昨年開発地区を「セントア武蔵小杉」と名付けた。上記の複合施設の他、野村不動産が手掛ける約450戸のタワーマンションなどが建設される。伊藤理事長は「住空間と商業が一体となった新たな小杉のシンボルになるのでは」と話す。
セントア武蔵小杉の名づけの中心になり、20年以上中原市民館通り商店会の会長を務めてきた黒鳥雄三郎前会長は「セントアは中心という意味。会員には武蔵小杉の中心なんだという誇りをもってほしい」と話し、さらに、「市民館通りという名前が無くなるのは寂しいが、また昔のように賑わってほしい」と思いを寄せる。
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11月22日
11月15日