多摩川河川敷丸子橋 BBQ(バーベキュー)ゴミに住民困惑 問われる利用者のマナー
夏場を前に、今年も多摩川河川敷の丸子橋付近ではバーベキュー利用者によるゴミの不法投棄等が問題になっている。本日5月30日は「ごみゼロの日(関東地方環境美化運動の日)」ということもあり市はマナー改善を呼び掛けている
丸子橋付近では、5月から10月の主に土日祝日にバーベキューをする人たちが増える。昨年4月27日〜5月6日に行われた実態調査では7日間で延べ4194人が利用したという。しかし近隣住民はそのバーベキューゴミに悩まされているという。丸子地区連合町会の山川哲生会長は「河川敷にゴミが放置され、町会やマンションのゴミ捨て場には包丁やコンロなどが置き去りにされている。ゴミの収集が火曜日ということもあり悪臭が発生し、カラスが群れて近隣住民は困っている」と話す。
バーベキューゴミの不法投棄について中原警察署では「何年も前から問題になっている。廃棄物処理法に該当する可能性もあるが、特定するのが難しい。利用者にマナーを守ってもらうことが必要」と話す。
市有地は禁止
川崎市は市管理の区域に「バーベキュー禁止」の看板を立てバーベキューを全面禁止にしている。しかし、多摩川河川敷丸子橋付近は、川崎市の管理区域以外に、国土交通省管理区域、東急電鉄管理区域があり、国土交通省管理区域は、「利用に関しては自由使用の範疇」としている。また、東急電鉄管理区域の東急東横線高架下に関して東急電鉄では「借りている場所のため当社で禁止にできない。ただ上部に電車が運行していて、煙などで支障をきたすこともあるため張り紙などでマナーを守るように呼びかけている」としている。
川崎市では同じような問題を抱えていた、高津区瀬田地先(二子橋周辺河川敷)の「多摩川緑地バーベキュー広場」を11年から有料化にしており、市は「一定の成果を上げている」としている。そして丸子橋でも有料化を求める声が上がっているという。
駐車場が有料に
昨年3月に、市主体で丸子地区9町会や中原署、東急電鉄を集ってバーベキュー対策会議を発足。実態調査や情報交換を重ね対策を練っているという。14年度内には今まで無料だった丸子橋の駐車場を有料化にすることも決まった。市では「少しでも利用規制ができれば」としている。
マナーを守るために
日本バーベキュー協会では、楽しくバーベキューを行うためのマナーとして「ゴミは必ず持ち帰ること。炭も水で芯まで確実に消火して、家庭ごみとして持ち帰る」としている。またバーベキュー利用場所に関して「規制を必ずおこなうこと。曖昧にすることが一番いけない。禁止の場所と出来る場所を明確にすることが大事。二子橋の有料化は良い例」と話している。
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11月15日