二ヶ領用水で、犬でもネコでもない四足歩行の動物を見た――。
当編集室に寄せられた読者の情報によると、「5月30日午後10時ごろ、宮内2丁目の二ヶ領用水で見つけ、カメラのフラッシュをたいても警戒する様子もなく、器用に川底を前足で掘ってた。区内に15年ほど住んでいるが、初めて見る動物だった」という。
尻尾に輪模様
区内で動物病院を営む野生動物保護獣医師協会の馬場国敏理事によると、「写真の生き物はアライグマだろう」と話す。アライグマは白色の顔に黒色系のマスクを着けたような外見で、尻尾に4〜7の輪模様があるのが特徴。また「皮膚病などに感染する恐れもあるので絶対に手を出さないで」と注意を促す。
昨年度は13頭捕獲
区内でアライグマが目撃されたのは初めてではない。市動物愛護センターに聞くと、区内のアライグマの捕獲数は12年度が5頭、13年度が13頭と増えており、多摩区や麻生区など市内北部の方では農作物の被害の相談も多い。そもそもアライグマはペットとして飼われたものが、捨てられて野生化し広がっていったと見られ、エサのある所に出没する傾向があるという。同センターでは「家庭菜園など、実がなったらすぐ収穫し、作物などを外に放置しないようにしてほしい。見かけたらセンターに連絡を」と呼びかけている。
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