中学女子「四種競技」で県内3大会を制した 本多 美沙さん 西中原中 3年
強い意志で飛躍をめざす
○…県選抜・通信陸上・県総体と、県内の3つの大きな大会を制覇。「勝った実感よりも自己ベストが出たことが、まず嬉しかった」と笑顔を見せる。友人や家族から「おめでとう」の言葉をもらい、徐々に勝利の喜びを噛み締めたという。華奢な身体からは、100mハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200m走の合計得点を競う「四種競技」での快挙は想像しがたい。しかし「言いたいことは、はっきり言います」と、澄んだ眼差しで言い切る姿に意志の強さを感じる。
○…入学当初は「陸上のユニフォームが嫌で、テニス部に入ろうと思っていた」と苦笑い。しかし、仮入部で陸上部の和気あいあいとした雰囲気に惹かれ入部した。1年の時は走り高跳びと短距離走で活躍。「両方の競技で成果を出せる人材は少ない」と、顧問の勧めで2年からは「四種競技」で大会に出場し、県総体で2位になり頭角を現した。大会前はケガやスランプもあったという。「足をケガした時は『今は体幹を鍛える時期』と捉え、前向きに練習に励んだ」と話す。
○…小学生の頃は、胸に思うことがあっても黙っているタイプだったが、入部後大きな変化が。スランプに陥れば、専門の部員にアドバイスをもらい、逆に相談にのることもある。「自分の考えていることを伝えないと、競技面でも成長できない」と気付き、仲の良い友人にも思ったことは伝えるようになったという。時にはぶつかり合うこともあるが「何でも伝え合える良い関係」と、周囲を信頼している様子。
○…得意科目は英語で「将来話せるようになって外国へ行ってみたい」と目を輝かせる。洋楽が好きで、休日はお気に入りの曲を聴いてリラックス。普段帰宅後は「練習疲れでぐったり」と、陸上に全力投球の模様で、高校でも陸上を続けるというが、夢はまだ模索中。しかし、前向きな気持ちと本音でぶつかる勇気で、世界へ飛び出す準備中だ。
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11月22日
11月15日