サッカーJ1の川崎フロンターレのホームグラウンドである等々力陸上競技場の座席の交換工事が1月29日に完了した。これは、2月22日から始まるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の規定に対応するためで、工事最終日にはサポーターが工事の仕上げ作業を行った。
ACLを主催するアジアサッカー連盟(AFC)は昨年、観客席に30cm以上の背もたれが必要と規定を変更した。
等々力陸上競技場はそれまでメインスタンドを除く、1階の座席に背もたれがなく、そのままでは観客を動員できない状況だった。これを受け、チームは「選手に声援を送るサポーターが多く集まる1階席が使えないことは、市民の皆さんと選手で作りあげる一体感が損なわれてしまう」と市と対応を検討。背もたれの付いている2階の座席と、付いていない1階の座席1243席を交換することでまとまり、工事を12月下旬から進めていた。1月29日には、約150人のサポーターが集まり、工事の仕上げ作業に協力した。
一方、チームはAFCに背もたれのない座席の使用の交渉を行ってきた。同競技場の整備計画が進行中であることを伝え、交換を行った座席以外も使えるよう交渉したところ、今年は背もたれのないバックスタンドの座席についても観客を動員できる特例措置を受けた。チームの広報は「市とチームによる一連の交換工事をAFCが評価してくれた。ACLの出場が決まっていない中、対応してくれた市に感謝したい」と話す。
「座席問題」を解消し、チームはいよいよACLに臨む。初戦は2月22日(水)、韓国の水原三星と対戦する。
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