会計管理や広報、組織運営など企業実務の経験をもつ専門家が市民団体を支援する「プロボノ」の普及が川崎市で進められている。11日には団体、市民への説明会が行われた。参加数はまだ多くはないが、市は地域活性に向けて「プロボノ」に手応えを感じている。
プロボノとは、市民団体の課題を、企業で実務経験、技術を持つ専門家が解決する仕組み。プロボノでは専門家が課題解決を請け負うプロとして活動する。
プロボノは特に支援したい人にメリットが多い。自分の技術で社会貢献ができる他、新たな経験や人脈の拡大で自己成長や地域での居場所作りができるという。
川崎市では、団体の課題解決能力の向上、企業で働く現役世代の地域参加のきっかけ作りなどを目的に2015年度から取組を始めた。
3年目を迎えた今、2事業が進んでいる。1つは活動体験を目的としたプロボノチャレンジ事業で、年1回、1カ月の団体支援をする。2つ目が今年度から始まった本格的な活動を目指す川崎プロボノ部事業。チャレンジでは年1回の活動を、プロボノ部では団体からの要望に応じて随時とし、期間も2カ月程度と長く設定。「地域貢献、定年後の人生を豊かにしたい」などの理由で参加した麻生区在住の吉田純一郎さんは「活動を通して楽しさを実感している」という。
普及活動を進めるのは全国で実績のある認定NPO法人サービスグラントだが、市では将来的には市民独自の運営にしたいとする。チャレンジ事業はすでに(一財)かわさき市民しきんが運営している。市担当者は「世代、立場を超えた参加があり、手応えを感じている。より多くの参加で盛り上げてほしい」と話す。
なお、プロボノ部では団体(10月25日まで)、支援者(11月13日まで)を募集中。詳細はウェブ検索「川崎プロボノ部」で。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>