川崎市とJR東日本横浜支社は7月17日、JR横須賀線武蔵小杉駅のホームと改札口を新設すると発表した。ホームや駅構内連絡通路などの混雑緩和対策が目的で、2023年の供用開始をめざす。
横須賀線ホームは現在、上りと下りが一つのホームで発着しており、通勤ラッシュ時などはホームの混雑が激しく、危険が指摘されていた。今回の計画では現ホームを上り専用にし、下り専用ホームを新たに設置(2面2線化)する。同支社担当者は「上下線のホームを分けることでスペースを確保し、安全性を保ちたい」と話す。
市は、駅構内と駅周辺の歩行者の分散化による混雑緩和と南武線北側からのアクセス向上を図るため、横須賀線ホームの東京方面側に新たな改札口を設置する。新改札口の供用開始は、下りホームの供用後としているが、工期の短縮を進め早期の供用開始をめざしたいとしている。
新改札口の設置費は南武線や東急線からの導線を作るという街づくりの観点から、川崎市が負担する。新ホームを設置する土地の買収など、ホーム新設にかかる事業費はJR東日本が負担する。
中原区の7月1日現在の人口は25万7975人で、大規模開発が始まった12年前と比べ4万6千人ほど増加した。JR南武線と横須賀線を合わせた武蔵小杉駅の一日あたりの乗降者数は25万9千人になり、ホームの混雑は激しい。
同支社担当者は「これまでホームのベンチや自動販売機の撤去に加え、新南改札の設置などを実施したことで、一定の効果は現れている」と話す。しかし、現状はホームから人が溢れている時間もあることから、今回の計画によってさらに混雑緩和を図りたいとしている。
中原区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|