「ポイント」励みに
世田谷区に本社を構える楽天株式会社が、シニア世代の健康増進をサポートするスマートフォンアプリを開発。先月から中原区など市内3区でサービスの提供を開始した。
「楽天シニア」と呼ばれるこの無料アプリには歩数計機能が備わっており、利用者がスマホ片手に1日の目標歩数(4千歩)を達成すれば、あらかじめ設けられている登録施設の専用端末にQRコードをかざすことで同社の「楽天スーパーポイント」が貯まる仕組み。
当初は中原区のほか、高津区、幸区にある計12ヵ所(下表)に、専用端末がありスポットは順次拡充する予定。健康寿命の延伸サポートなどを目的に1年以上かけてアプリを開発した担当者は「具体的な目的地を設定し、そこを訪問することでポイントがもらえるというインセンティブ(報奨)が、日々のウォーキングの励みになれば」と、その趣旨を説明している。
またアプリには「知る」「運動」「遊ぶ」など目的別に分類されたカテゴリーがあり、地元エリアで開催される講座やワークショップ、体験教室、コンサートの情報などを掲載。有料イベントの場合、アプリを経由して申し込めば参加費用の1%が前出のポイントで還元される機能や、予約した催しを画面上の「参加予定」のタブに表示させスケジュール管理を容易にする機能も備えている。
今後普及に期待
もうすぐサービス開始から1カ月。専用の端末を設置している「ムサシボウル」(高津区)では、支配人の下村光夫さんが「まだまだこれからといったところですね」と話すように、シニアのライフスタイルに普及・定着するためには、総じてまだ時間を要する様相。しかし高い可能性を秘めた新機軸に「今後も地域とシニアをつなげる仕組みの一つとして、活用の方向性を模索していければ」と、展望を語っていた。
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