神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2020年5月1日 エリアトップへ

市外国人意識調査 「不安・危険」4割、対策へ 国籍や治安で実感、増加

社会

公開:2020年5月1日

  • X
  • LINE
  • hatena

 川崎市が外国籍住民に昨年実施した意識実態調査の結果が公表され、差別発言や治安などへの不安や危険を感じたことのある人が約4割いたことが分かった。2014年の前回調査より増加しており、市は「7月に全面施行する市差別のない人権尊重のまちづくり条例で対応していきたい」との意向を示す。

 昨年6月から7月にかけ、市全域から無作為に選んだ満18歳以上の5千人に郵送で調査。1085件の有効回答を得た。

 1年間で感じた不安や危険について、「感じたことはない」と回答した人は58・1%で、前回比11・3ポイント減少。4割以上が何らかの不安を感じた経験があることが示された。具体的には「外国人であることを理由に脅迫や差別的な暴言を受ける不安」が最多で18・0%(同7・6ポイント増)。新たに設けられた「外国人を攻撃するようなインターネットやSNSの書き込みを見て感じる不安・危険」は12・4%で、定住外国人に多かった。自由記述では「ヘイトスピーチをやめさせてほしい」「ネットや職場で外国籍住民や社会的弱者への心ない言葉を聞くことがある」といった声が寄せられた。

 「住んでいる地域の治安」への不安も17・7%(同6・7ポイント増)と高い。外国人と日本人の共生に取り組む社会福祉法人・青丘社の三浦知人事務局長は、「定住外国人は日本語能力が高く、ヘイト発言や書き込みの実態を理解しやすい。また、滞在期間が短い外国人の場合、慣れない土地で見聞きする事件が治安への不安を引き起こす」と指摘する。

条例 基に個別対応

 結果を受け、人権問題を扱う市人権・男女共同参画室は、ヘイトスピーチへの刑罰付き条例が対応策に該当するとしている。全面施行に先立ち、4月からはネット上の差別的書き込みの巡回を始めたほか、差別行為を判定するための審査会を設置した。担当者は「条例に則し、個別に応じていきたい」と話している。

 三浦事務局長は「早急に条例の基本計画に反映させるべき」と訴えた。

中原区版のトップニュース最新6

多世代つながる初企画

平間公園

多世代つながる初企画

12月6、7日 なかよしフェス

11月29日

市「正確な情報確認を」

マイナ保険証

市「正確な情報確認を」

12月2日から本格移行

11月29日

自転車「ながら運転」防止へ

県警本部・中原警察

自転車「ながら運転」防止へ

携帯4社連携、啓発強化

11月22日

年内に事業認可へ

南武線立体交差

年内に事業認可へ

11月23日・24日 説明会

11月22日

等々力でロケット打上げ

市民団体FUEL

等々力でロケット打上げ

40mの高さまで発射体験

11月15日

「告白の旅」を映画化

HIV患者の福正さん

「告白の旅」を映画化

海外でLGBTQ特別賞

11月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月29日0:00更新

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook