「川崎ウオーキング協会」で多摩川沿いを1900Km歩いた記録を持つ 小野 聰(さとし)さん 下小田中在住 76歳
一歩一歩、着実に進め
○…多摩川沿いのコースを13年間かけて歩いた1900Kmは、協会トップの記録。「ただ毎日、好きで歩いていて気づくとこんな数字に。積み重ねってすごいね」と笑う。多摩川沿い以外も含むとこれまでに歩いた総距離は11万8千Kmと、地球3周分の距離12万Kmまであと少し。来年中の達成が目標だ。ウオーキングは人生で最も夢中になった趣味で「会員に80代でけろっと30Km歩く先輩がいる。10年後も元気に歩くのが目標」と目を輝かせる。
○…退職後に通い始めた等々力のスポーツジムで会報を見たのをきっかけに入会し、約20年。ウオーキングの一番の魅力は地元に詳しくなること。「孫が幼い頃はよく公園を探して歩いていた。おかげで毎回違う公園に連れていってあげられたよ」と振り返る。
○…旧満州国で生まれ、2歳で父親の実家がある岡山県へ。面倒見がよく、近所に住む年下の子には「魚を獲る方法や川での飛び込み方、泥水の中で泳ぐ方法まで余計なことも沢山教えたよ」と懐かしむ。50年連れ添う妻が最近体調を崩して入院したが、新型コロナの影響で見舞いに規制がかかり一度も行けなかった。「メールしかできなくて何通も送りあった。これがなかったら寂しくてたまらなかったね」と照れ笑い。妻のリハビリを兼ねて、毎日1時間ほど近所を散歩する夕暮れ時のデートが最近の楽しみだ。
○…酒が好きで一晩に3合飲むこともあるが、ウオーキングを続けるために健康体を維持したいと昼酒は自制し週2日は休肝日を設ける。「前日に飲みすぎたら次の日は歩いて汗をかく。肝臓に問題ないのは酒飲みとして自慢だね」。健康に気を配りながら、これからも一歩一歩を積み重ねていく。
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11月22日
11月15日