地元で良質な映画を見よう――。そうしたコンセプトで月1回、「かわさきゆめホール」(向河原駅近く)で上映会が行われている。10月30日には、世界の映画祭で受賞歴があるドキュメンタリー映画『ソニータ』を上映。当日は密を避け、少人数制で2回観客を入れ替え、54人が鑑賞した。小杉から訪れた松本馨さん(76)は「大手劇場ではあまりやらない映画を見れるのでいいと思う。昔は近所に映画館があったけど、今はなくなってしまった。また見に来たい」と話した。
運営を担うのは、同ホールの柳沢芳信さんが立ち上げた「ゆめホールシネマ倶楽部」。昨年10月にリニューアルした同ホールを、コロナ禍でもなんとか活用しようと自ら企画。配給元に支払う上映料や会場費など実費以外は全て無償で運営している。「大きな劇場では上映されないけれど、心に刺さる映画は世の中にたくさんある。区内には映画館がないので、近所の人に気軽に来てもらえる場所になれば嬉しい」と柳沢さん。
次回は11月14日(土)、『水になった村』を上映予定。岐阜県徳山村がダムの底に沈むまでの15年間、村に暮らし続けた村人の姿を追った写真家・大西暢夫さんによるドキュメンタリー。
上映は密を避けるため、午前10時、正午、午後2時、4時の4回。人数を把握するために事前申込が必要。観覧料は一般千円、学生等200円(事前申込なしの当日観覧は100円増)。
問い合わせは同ホール【電話】044・433・3003へ。
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