平間小学校(佐川昌広校長)が先月21日、第4回ジャパンSDGsアワードの特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞した。政府がSDGs(持続可能な開発目標)を推進する企業や団体を表彰するもので、「SDGsフェス」や多摩川学習「がさがさ」など多岐にわたる取り組みが評価された。市内初で、小学校では全国で3校目。
全国から303件の応募があり13の企業や団体が選出された。評価されたのは地域と連携した取り組み。同校は2年前からSDGsを推進しており、5年生は保護者も参加する「がさがさ」で気候変動や海の豊かさについて、6年生は商店街のCM作成や清掃活動を通して「住み続けられるまちづくり」を学ぶなど各学年が理解を深めてきた。昨年1月に行ったSDGsフェスでは児童らが自然環境や食品廃棄について調べて発表。訪れた約600人の地域住民に啓発した。受賞を福田紀彦川崎市長に報告した6年生の藤田快里さん(12)は「取り組みが国から表彰されてうれしかったし驚いた。卒業後もSDGsを意識して生活したい」と話した。
内閣総理大臣官邸での受賞式に出席した佐川校長は「こんなに早く頂けるとは思っていなかった」と驚きつつ、「企業や商店街など地域の方が協力してくれたおかげ。これからはもっと多くの人を巻き込んで地域に浸透させていきたい。この受賞が興味を持ったり、やる気になるきっかけになれば」と語った。
今月末には同校で2回目のSDGsフェスの開催、2月頃には市内小中学校の児童や生徒向けの、環境問題への理解を深めるワークショップに参加を予定している。
SDGsとは、2015年に国連加盟国193カ国で採択された30年までの達成を目指す世界共通目標。貧困や自然環境、教育など世界のあらゆる課題に対応した17の目標が定められている。
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