市立高津高校定時制の教員で、TEAM(チーム) NETSUGEN(ネツゲン)を主宰する 松本 智春さん 高津区在勤 51歳
生徒の未来に熱込めて
○…定時制高校の生徒たちに卒業後の進路に希望を持ってほしいと、4年前から地元の経営者を中心に声をかけてきた。職場体験やワークショップなど、生徒の視野を広げる活動は中原区内にも賛同者を増やし「TEAM NETSUGEN」と名付けられた。今では協力者は90人ほどに。「企業や団体の代表というより個人として協力してくれる。生徒が興味を持ったときに質問できるよう、今後も農業やスポーツ、文化などあらゆる職業人と繋がりたい」
○…活動のきっかけは生徒から言われた「こんなとこ卒業して何になるの?」という言葉。学校を面白い場所にするとともに、進路の大切さを実感。キャリア教育を進めるには、次の居場所となる地域の協力が必要と考えた。「子どもが困ったとき、頼れる場所が校外にあることが大切。皆さんと少し連携できればと始めたが、今では協力してくれる圧倒的な力に驚いている」と手応えを感じている。
○…宮前区出身。中高時代は男子ハンドボール部で身体を鍛えた。練習は厳しかったが「乗り越えたことが自信になった」と振り返る。学生時代は教師との相性が悪く「あまり好きではなかった」が、先輩の勧めで「自分みたいに教師が苦手な生徒のためになるかも」と体育教師に。今の活動も「当時自分が教えてもらいたかったことを今、生徒に伝えている」と静かに熱を燃やす。
○…平日は教員として働き、休日はNETSUGEN活動に勤しむ。その熱心さはチームの名付け親から「由来は先生のイメージだよ」と言われるほど。今後の課題は、活動が地域主導になること。「教員は異動がある。自分がいなくなっても、子どもたちのために地域と学校でこの活動が続くことが今の目標」
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11月22日
11月15日