神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2021年9月3日 エリアトップへ

カワサキハロウィン 24年の歴史に幕 「これまでの参加者に感謝」

文化

公開:2021年9月3日

  • X
  • LINE
  • hatena
ハロウィン・パレード(2019年)
ハロウィン・パレード(2019年)

 川崎駅周辺で毎年10月に行われてきた「カワサキ ハロウィン」の終了を同プロジェクト事務局のチッタ エンタテイメントが8月27日に発表した。1997年に始まり、日本最大級のイベントに成長した「カワハロ」は、惜しまれながら24年の歴史に幕を下ろす。

 同社によると昨年2月に止め時と判断。カワハロの盛り上がりがピークを過ぎたことや、ハロウィンが日本中で楽しめるようになったこと、他都市での迷惑行為によるイメージダウンなどが理由という。同社取締役でカワハロプロデューサーの土岐一利さんは、「カワハロに代わる新たな刺激を生む方が建設的だと判断した」と語った。

 カワハロはJR川崎駅近くの複合映画館「チネチッタ」10周年記念として、東京や横浜から若者を呼べる刺激的なイベントを作ることをテーマにスタートした。当初は参加者集めに苦労したが、大音量を轟かせながらの仮装パレードが若者に支持され規模が拡大。2010年代には主催25団体、パレード参加者約3000人、観覧者12万人にまで成長した。

 20年以上続いたのは、世相を反映し、想像を超える仮装の参加者がいたことで、多くの観客が沿道に詰めかけ、メディアの注目もあったからだという。土岐さんは「祭りを楽しくしてくれたのは参加者の人たちでした。皆さん最高です」と感謝の気持ちを隠さない。仮装は今では日本全国、ネットを使えば世界で楽しめるようになった。参加を楽しみにしていた人たちには、「他の場で楽しんでほしい」と理解を求める。

 土岐さんは「カワハロの一番の財産は地域が一体となって取り組んだこと」とも話す。駅周辺の全商店街、大型商業施設、市をも巻き込んだプロジェクトは他にそうないだろうという。「新たなコンテンツがあれば、このチームはすぐにでも動き出すと思う。20年以上かけて築いてきた関係は盤石。色んな可能性が残っている」と次なる展開に期待を寄せる。

終了に惜しむ声

 「カワサキ ハロウィン」終了の発表をうけ、市の担当者は「川崎駅周辺のにぎわいを作ったのに加え、車いすパレードといったインクルーシブな取り組み、オンラインで世界に発信するなど、にぎわい以上のものを創出してくれた」と感謝の意を表した。川崎市観光協会の斎藤文夫会長は「今や年中行事として定着している。観光協会にも相談いただければ、継続できる方法を考える余地があったかもしれない」と残念がった。
 

中原区版のローカルニュース最新6

マスターズで2冠達成

上小田中在住 井上直紀さん

マスターズで2冠達成

やり投げ、ハンマー投げで

11月1日

初の栄冠が全国大会

宮内中3年 橋本優真さん

初の栄冠が全国大会

男子200mで

11月1日

法田寺で恒例の御会式

法田寺で恒例の御会式

11月9日 屋台なども多数

11月1日

健康と食考える講演

健康と食考える講演

11月14日 エポックなかはらで

11月1日

川崎の今を知る本

書評家・東えりかさんに聞く 読書週間【2】

川崎の今を知る本

11月1日

社会的な理解促す

オストミー協会

社会的な理解促す

初の催しに250人

11月1日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 10月18日0:00更新

  • 10月11日0:00更新

  • 10月4日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月1日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook