区内のITベンチャー企業、(株)Essen(エッセン)(橘健吾代表)が自動車に貼った広告の効果をAI(人工知能)で可視化する事業をスタート。「かわさき起業家オーディション」で、かわさき起業家賞など5つの賞を受賞し注目を集める。
同事業は、車両の後方ガラスに広告シールを貼り付け、人や車の流れ、道路の構造などから広告の閲覧確率をAIで算出。広告主は費用対効果が評価でき、運転者には走行で生じた広告の閲覧回数に応じて報酬が支払われ、双方にメリットがある仕組みだ。
運転者の持つスマホの専用アプリで「走行情報」を取得し、広告が閲覧された場所と回数を可視化。これまでバスや屋外広告はどれだけ閲覧されているか不明だったが、AIによって統計的にまとめることができる。橘代表(26)は東京大学の博士課程で天文学を専攻。「人工衛星のデータを使った研究のスキルを生かした」と話す。9月に開催された「第128回かわさき起業家オーディション」ではビジネスアイデアの実現、成長が見込めるプランとしてかわさき起業家賞などを受賞して期待される。
かわさきFMが協力
同事業に協力した初の企業となったのが、かわさきFM。来年2月まで、川崎ブレイブサンダースのラジオ中継をPRする。12月4日時点で10台の車両が市内を走行している。
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