人と同じでは面白くない
引退から1年、再起をかけ国内ツアーを回りながら、飛距離だけを競うドライビングコンテスト(ドラコン)に挑戦を始めたプロゴルファーがいる。井田在住の櫻井勝之さん(31)だ。大学時代に学生チャンピオンに輝き、日本アマチュア選手権で優勝を果たした実力者。プロに転向するも、首や肘などの度重なるけがに悩まされ、28歳で現役を引退した。
一昨年、「もう一度ゴルフがしたい」と再チャレンジを決意。「人と同じことをしていても面白くないし、成長にもつながらない。いわば『二刀流』なら挑戦する価値がある」とドラコンにも取り組んでいる。
同じゴルフでもドラコンは似て非なる競技と言われている。選手は特化したスイングでクラブも専用のものを使う。ドラコン大会に出場するほとんどは専門のプロたちだ。元々ドライバーの飛距離が持ち味だった櫻井さんだが、再挑戦を決めてからは試行錯誤で練習を積み重ねてきた。
その成果は結果として現れる。今年4月、初出場したドラコンの世界選手権男子日本代表決定戦で、336ヤードを飛ばし優勝。10月に行われる世界選手権への切符を勝ち取った。「練習の成果が実ったのはうれしい。でも初出場で優勝はできすぎ」と櫻井さん。
一方、ツアーでは年間4、5試合ある下部ツアーに参加し上位進出を狙って奮闘中だ。
櫻井さんは「ドラコンの技術は必ず生きてくる。二刀流を続けどちらでも活躍できる選手を目指したい。世界選手権に出場するチャンスもあるので全力で臨みたい」と意気込みを語った。
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