湯河原町から元住吉までの100Kmの距離を一晩かけて歩くイベントが、3月9日(土)、10日(日)に初めて開催される。企画したのはモトスミ・ブレーメン通り商店街の青年部。ウォーキングの魅力を伝え、人との交流を深め、街や地域の活気につなげたい考えだ。
県最西端に位置し梅が見頃を迎えている湯河原を出発し、小田原や平塚、戸塚などを通り、元住吉がゴールとなる100Kmの道のり。9日午前から翌10日昼頃まで、24時間以上歩き続ける計画だ。参加するのは、青年部や商店街のメンバー、活動に協力する大学生、湯河原町と県商連の関係者ら約60人。専門のインストラクターも同行し、飲食の補給スポットも設置するなど、タイムを競うのではなく、あくまでも「完歩」が目的だ。
友好提携を機に
きっかけは昨年5月に、ブレーメン通り商店街が湯河原駅前通り明店街と友好提携を結んだこと。互いにとって有益な企画を検討する中で、浮上したのが今回のアイデア。青年部長の小林規一郎さん(48)は「徒歩で商店街に足を運んでいただくという親和性もあるし、健康にもつながる。商店街が面白いことをやっていれば街の賑わいも増すし、交流が深まれば防犯面や災害時にも役立つ」と趣旨について話す。
足湯で交流の輪を
その目的の一つとして予定しているのが、湯河原の天然温泉をいかした足湯。参加者がゴールする時間に合わせ、ブレーメン通り商店街内に足湯コーナーを設置し、買物客らも利用できるようにと準備を進めている。小林さんは「楽しんでもらうことで、輪を広げられたら」と思いを込める。
こうした100キロウォークは北九州市や東京都などでも行われており、親しみやすさや地域性なども注目のポイントになっているという。「歩く人、それを支える人など、各地で関わる人を増やし、県全体でのイベントにしたい」と意気込みを見せる。
その足掛かりとするために、今回は一般参加は募らず、運営面や安全面などを検証することもテーマに掲げる。「道路状況や必要な支援など、実際に取り組むことで見えてくる課題があると思う」と、来年以降の本格実施を視野に入れる。
イベントに向け、毎週ウォーキングの練習を重ねているメンバーら。「この練習にしてもつながりが生まれている」。商店街を次代へつなぐためにも挑戦を続ける。
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