神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2024年4月15日 エリアトップへ

岡本太郎美術館 アート体験 視覚障害者に CF初挑戦、支援呼び掛け

文化

公開:2024年4月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
支援を呼び掛ける佐藤さん
支援を呼び掛ける佐藤さん

 川崎市岡本太郎美術館(多摩区)は視覚障害者に向けて「アート体験」を提供するため、初めてクラウドファンディング(CF)に挑戦する。同館学芸員の佐藤玲子さんは「ご支援をいただき、美術館に来にくい方が足を運ぶきっかけを作れれば」と思いを話す。

 同館は川崎出身の芸術家・岡本太郎氏から約1800点の作品などの寄贈を受け、1999年に開館、10月に開館25周年を迎える。

 「芸術は太陽と同様に、すべての人に与えられ、すべての人と共有するべきもの」と考えた岡本太郎氏。その精神を受け継ぎ、3カ月から3歳までの子どもと一緒に美術館を巡れるツアーを月に1回開催。昨年は、認知症の人と、その家族に向け、作品を鑑賞するイベントも初めて行った。

 「視覚障害者に向け、安心して来館してもらい、太郎作品に親しむ機会を」との思いから今回、初めてCFに挑戦。CFは川崎市が推進する、誰もが文化芸術に触れて参加できる環境「アート・フォー・オール」の一環でもある。また、ふるさと納税制度を活用して行うCFであることも今回の特徴だ。

3つの取り組み

 集めた資金を活用し、点字や触知図で館内を紹介するパンフレットや、触れることで作品の形や輪郭が分かる立体的な紹介カードを作成する予定。佐藤さんは「カードは、実際に触れることで形を知ることができ、イメージが広がり作品への理解も深まる。親しみをもってもらえる」と期待を込める。また、目が見えにくく、生活上の不自由を感じる「ロービジョン」の人に、(株)QDレーザ(川崎区)が開発した網膜に直接映像を投影する視覚支援機器「レティッサオンハンド」を使い、作品を鑑賞するイベントも実施する。

 1万円以上寄付すると、市制100周年と開館25周年を記念して、秋頃に開催する展覧会の内覧会に招待。3万円以上の寄付では、「スペシャルバックヤードツアー」と銘打ち、収蔵庫などを巡る企画に申し込める特典(15組30人、申し込み多数の場合、抽選)なども用意するという。

 申し込みやCFの詳細はCFサイト(【URL】https://www.furusato-tax.jp/gcf/2949)。募集期間は6月30日(日)まで、目標金額は120万円。達成後も期間が終わるまでは受付を継続する。問い合わせは同館【電話】044・900・9898。

中原区版のトップニュース最新6

自転車「ながら運転」防止へ

県警本部・中原警察

自転車「ながら運転」防止へ

携帯4社連携、啓発強化

11月22日

年内に事業認可へ

南武線立体交差

年内に事業認可へ

11月23日・24日 説明会

11月22日

等々力でロケット打上げ

市民団体FUEL

等々力でロケット打上げ

40mの高さまで発射体験

11月15日

「告白の旅」を映画化

HIV患者の福正さん

「告白の旅」を映画化

海外でLGBTQ特別賞

11月15日

夢と笑顔、宇宙へ届け

新城小

夢と笑顔、宇宙へ届け

2月、写真をロケットで

11月8日

佳子さま、緑化祭で川崎に

佳子さま、緑化祭で川崎に

地元中学生と記念植樹

11月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月22日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

  • 11月8日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook