子どもたちに大人気の「うんこドリル」の川崎特別版となる『川崎市×うんこドリル 子どもの権利』が完成した。市制100周年を記念し、川崎市が全国で初めて条例化した「子どもの権利」について、おなじみの「うんこ先生」が解説している。市はこのドリルを使ったワークショップのマニュアルも作成し、ドリルとセットでの活用を呼び掛けている。
市は2001年に全国に先駆けて「子どもの権利に関する条例」を施行。今回のドリルは、この条例が保障する「子どもの権利」を改めて市民に普及することを目的に、市制100周年のタイミングで市が企画し、「うんこドリル」シリーズを生み出した出版社・文響社(東京都)が作成した。
ドリルでは「安心して生きる権利」「自分を守り、守られる権利」などの「子どもの権利」を20ページに渡り、「うんこ先生」からのクイズ形式で解説している。読み手に届く内容にするため、市は2023年度にワークショップを開催。子どもたちから実際の「困りごと」を教えてもらい反映した。巻末には子どもたちが相談できる窓口を複数紹介している。
市制70周年で機運
「子どもの権利」の保護に川崎市が動いたのは市制70周年を迎えた1994年だった。この年に日本が国連の「子どもの権利条約」を批准したことから、市は記念事業として本格的な「子ども会議」を開催。この「会議」が継続し、条例制定につながる機運が生まれた。
市はかねて「子どもの権利条例」の普及に努めてきたが、市制100周年を機にテコ入れをすべく、市民団体などと意見交換を続ける中で、「うんこドリル」のアイデアが出たという。
今回あわせてドリルを使ったワークショップのマニュアルも作成。希望する市民団体や個人を対象に、ドリルとマニュアルをセットで配布していく。市の担当者は「この機会に子どもも大人も『子どもの権利』の理解を深め、条例の精神をしっかりと浸透させていきたい」と話している。
7月には市内3カ所で「お披露目イベント」も開催する。問い合わせと申し込みは川崎市青少年支援室の青少年育成・子どもの権利担当(【電話】044・200・2344、【メール】45sien@city.kawasaki.jp)。
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