市政報告 横断歩道橋を取り巻く現状と今後の対策について 川崎市議会議員 松原しげふみ
川崎市が管理している横断歩道橋は、市内に114橋(跨線人道橋を含む)あり、その中で中原区には13カ所の歩道橋と2カ所の跨線人道橋があります。横断歩道橋は昭和30年代後半の経済成長期のモータリゼーションによる急激な交通事故件数を背景に自動車、人の円滑な交通に貢献することを目的として、全国的に設置が行われてきましたが時が経過し施設の老朽化やメンテナンス費用増の課題があります。平成18年に制定されたいわゆる「バリアフリー新法」により高齢の方や障害者の方への対応(エレベーター・手すり)等を進めてきましたが、さらに安心して移動が可能で外出しやすい、バリアのない道路環境整備が求められております。
ガス橋平間歩道橋は多摩沿線道路とガス橋通り(県道大田神奈川線)の交通量の増加対策として、歩車分離により歩行者を交通事故から守ることを目的に昭和43年に設置されました。56年が経過しており、老朽化が進むと共に利用者も少なく、存続の有無の検討が行われ、歩道橋ではなく横断歩道による平面交差を望む地元の皆様の声を踏まえ、撤去することとなりました。市建設緑政局による撤去工事及び、ガス橋交差点改良工事のスケジュールでは、令和6年9月までに歩道橋上部の撤去を済ませ、歩道橋下部の基礎杭を撤去した後、令和6年10月より横断歩道を設置するための交差点改良に取り組みます。その後、歩道橋の基礎が撤去され、令和7年の4月ないし5月に横断歩道の供用が開始される予定となっております。
また、撤去後に生じるスペースを活用し、上平間交差点方向から多摩沿線道路への右折専用帯が設置され、信号調整により交差点の渋滞が緩和されることになります。
川崎市道路維持修繕計画の横断歩道橋の今後5年間の実施プログラムによると、横断歩道橋の修繕が27カ所、撤去について2カ所を検討、調査・設計が6カ所で行われます(対策費の概算は総額約16億5100万円)。中原区においては令和7年度中に、こすぎごてんみどり歩道橋、木月住吉町歩道橋、令和8年度は中丸子跨線人道橋、令和10年度には平間歩道橋、平間駅跨線人道橋の合計5カ所が修繕の対象となっております。
老朽化対策をはじめ、今後撤去・存続を検討するにあたり、行政には地元の町内会・自治会の要望を十分に聴取し、調査・検討されることを求めてまいります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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9月6日