川崎市は武蔵小杉駅周辺のごみの散乱防止、路上喫煙防止の重点区域を変更・拡大する方向で検討を進めている。JR横須賀線武蔵小杉駅・綱島街道改札の供用開始を受けて人の往来が増えたため、現在、変更案をウェブサイト等で公開。パブリックコメントを募集し、早ければ来年から施行される予定だ。
今回、市が武蔵小杉駅周辺で変更・拡大を検討しているのは、地域の環境美化の促進を目的とした「川崎市飲料容器等の散乱(ポイ捨て)防止に関する条例」と、市民等の身体、財産の安全の確保を目的とした「川崎市路上喫煙の防止に関する条例」の2つ。両条例では散乱、喫煙を防止する必要があると認める市内7カ所の主要駅周辺を重点区域に指定している。
同条例では、罰則を設けており、重点区域内の指定喫煙場所以外で路上喫煙をすると2千円、ポイ捨てをすると同じく2千円の過料が課せられる。市によると過去3年間で路上喫煙による過料実績は6件、ポイ捨てはないという。市の担当者は「指導員が注意してもやめない、理解してくれない場合に過料を課すことがある」と話す。
通行量が大幅増
変更・拡大を予定している区域は、JR横須賀線武蔵小杉駅の綱島街道改札から東急武蔵小杉駅までの区域と、武蔵小杉駅から中原区役所までの一部区間=地図参照。
武蔵小杉駅周辺は、昨年12月にJR横須賀線武蔵小杉駅で綱島街道改札が共用開始されたことで、人の往来が増加。市によると供用開始前後で2日間、朝と夜に通行量を調査した結果、開始前は30分平均で40人だったのに対し、開始後は590人だったという。今後も、さらに通行量の増加が見込まれることから、今回重点区域への変更・拡大を検討することになった。
変更案の詳細についての資料は、市のウェブサイトや区役所、市民館、図書館などで閲覧可能で、9月17日(火)までパブリックコメントを募集。市の担当者は「今回の変更は、地域の環境美化と安全で快適なまちづくりを目指していくもの。市民の皆さんからご意見をいただいたうえで、検討材料にしていきたい」と話している。
早ければ、重点区域の指定は今年12月に、施行は来年1月下旬に予定されている。
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