川に生息する生き物や植物を鑑賞し、生態について学ぶ出張教室「多摩川水族館」が10月5日、新丸子こども文化センターで行われた。
「多摩川は未来を探す場所」をテーマに、川から捕獲してきたウキゴリ、ヌマチチブ、モクズガニなどの生物を22個の水槽で展示。9月の集中豪雨の影響で川の形が変わり、これまではあまり見ることがなかったテナガエビやアブラハヤといった珍しい生物も見つかったという。参加者は、身近な場所である多摩川に生息する生態が数多くあることを知り、川の水を浄化してくれる貝の役割についての話に興味深く聞き入った。
上丸子小3年の女児は「家でも金魚を飼育していて、魚に興味がある。近所を流れる川にいる魚のことをもっと知りたいと思った」と話した。
木村友也館長は「子どもたちにとって川は身近だが、一人では行ってはいけない危険な場所だと認識されている。自然に触れ、学ぶきっかけになってほしい」と思いを込めた。
体験コーナーでは初めて経験するクルミ割りに悪戦苦闘する子どもたちの姿もあり、最後にくじ引きで好きな生物をプレゼントすると部屋中に歓声が響き渡った。
同川を拠点に活動している多摩川クラブ中原の内藤隆代表は「何かつらいことがあったときに、生き物たちが過酷な自然の中で懸命に生きていることを思い出してもらいたい。そして、生き物に触れながら命の大切さを考えてもらいたい」と呼び掛けた。
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