意見広告・議会報告
市政報告 市バス鷲ヶ峰営業所職員の懲戒処分について 川崎市議会議員 松原しげふみ
川崎市営バスは、市域全体を営業エリアとしており、市民の日常生活を支える身近な公共交通機関として重要な役割を担っています。市内の路線バスは市バスの他、小田急バス、東急バス、川崎鶴見臨港バスの民間3社が運行しており、市バスは市内バス事業者における乗車人員の約4割にあたる約4223万人(令和4年度・乗合バス)で第1位のシェアを有しています。市バスの運行にあたっては、全職員が一丸となって「安全最優先」を徹底しつつ安全対策の強化や運行管理体制の強化を図り、運輸安全性の向上に取り組んでおります。ところが、今般鷲ヶ峰営業所において、市バス運転手5人について懲戒処分を行ったとの発表(11月6日付)がありました。処分を行ったとはいえ、同一営業所での事案であり看過できないので、交通局には猛省を促し、公営バスとしての意義、役割を果たしていただきたく、その内容を敢えて報告させていただきます。
【その1】令和3年10月、自家用車を運転中に居眠りにより赤信号を見過ごし、停止線で停車せず横断歩道を渡っていた自転車に衝突し傷害を負わせたが、これに気付かずその場を離れた。過失運転致傷罪を受け、罰金40万円。現状は休職中。46歳男性、停職4カ月。
【その2】令和5年11月〜令和6年1月の間、バス車内のドライブレコーダーの電源を抜き取り、私物の書籍を読んだ。指導を受けたものの令和6年4月車内カメラをチラシで隠し、私物の携帯電話を使用。55歳男性、停職1カ月。
【その3】令和6年7月、回送でなく営業運転である事に気付いたにも関わらず自らの判断で新百合ヶ丘駅前に戻り運転を再開。戻る際、制限速度を複数回超過して運転するなど、周囲を危険にさらす運転を行った。60歳男性、停職1カ月。
【その4】令和6年8月、交差点を右折すべきところ、誤って左折。誤りに気付き営業所に連絡し、指示に従い経路に復帰したが約10分遅れで運行を再開。当該職員は令和5年10月にも経路誤りを発生させていた。58歳男性、減給1カ月。
【その5】令和6年5月、右折すべきところを誤って直進。営業所に連絡し、指示に従い経路復帰。約14分遅れで運行再開。当該職員は本事案発生後に再発防止策の指導を受けたにも関わらず、その後も実施を怠っていた。59歳男性、戒告。
以上、5つの事案は、公務に対する信用を著しく失墜させ、安全、正確、快適な輸送を行う市バス運転手としてふさわしくない非行である事を理由として処分に至っております。なぜ鷲ヶ峰営業所のバス運転手の事案が続くのか、交通局からはその原因等についての説明はなされておりません。原因を分析、究明し、対策の立案について交通局へは厳格な対応を求めて参ります。
松原しげふみ事務所
中原区新城5-2-3
TEL:044-751-8855
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11月29日
11月22日