神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2011年7月15日 エリアトップへ

フロンターレスタッフ執筆の本が脚光 スポーツビジネス・地域活性を指南

公開:2011年7月15日

  • X
  • LINE
  • hatena
著書を手にする天野春果さん印税はスポーツを通じた東日本大震災被災地支援活動に役立てるため全額寄付される
著書を手にする天野春果さん印税はスポーツを通じた東日本大震災被災地支援活動に役立てるため全額寄付される

 地域密着を掲げ、様々なプロモーション活動を展開するサッカーJリーグ・川崎フロンターレ。同クラブは「試合の勝敗に左右されないクラブ作り」を方針にファンの拡大に力を注ぐ。このほど、同クラブのスタッフが15年の経験をもとに、スポーツの持つ可能性を訴えた本を執筆し、脚光を浴びている。

 本のタイトルは『(スポーツでこの国を変えるために)僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ』。6月17日に発売され、一週間足らずで早くも重版が決まり、売れ行きは上々のようだ。

 著者の天野春果さんは川崎フロンターレに入社して今年で15年目。これまで様々なプロモーション活動の仕掛け人として知られる。昨年9月に執筆依頼を受け、フロンターレでの取り組みに一定の考え方がまとまったことから、出版に踏み切った。

 同書では川崎市唯一の相撲部屋、春日山部屋とのつながりから共同企画に至るまでの経緯や本のタイトルのバナナを使った企画をはじめ、自身がこれまで手がけてきたプロモーション活動について、エピソードを交えながら紹介。この中で天野さんは「クラブ作りの鍵を握るのは行政、街、スポンサー、サポーター、ボランティアなどとのつながり」。「集客の鍵は郷土愛にある」と、「スポーツを活用し、街を豊かにする」ことの大切さを訴える。

 近年、日本の大学や専門学校ではスポーツビジネスが花盛りだが、大概はいわゆる移籍金や放映権といった話題ばかり。天野さんから見ると、こうした話題は「スポーツビジネスのほんの一部に過ぎない」と言い切る。むしろクラブ経営は「泥にまみれながら手間暇をかけてじっくり作物を育てる有機農業に近いものである」と強調し、日本におけるスポーツビジネスへの認識を変えてもらうためにも出版したのだとも語る。小学館から1470円(税込)で発売中。
 

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook