禅寺丸柿ワイン ひと月早めにお目見え 贈答用に人気集まる
「禅寺丸柿」を使ったワインの販売が今月13日、区内の各店舗で始まった。帰省時期の贈り物にしたいという声を受け、今年は例年より3週間程早く販売を開始。台風などの影響で昨年と比べ出荷本数は減少したが、地元の名産品を求める人で早くも売れ行きは好調だ。
日本古来の甘柿とされる禅寺丸柿は麻生区原産。「柿生」という地名の由来にもなり、地元では保存活動が盛んだ。「かわさき柿ワイン禅寺丸」は、地元名産の柿を使った郷土の名物をつくりたいと、柿生禅寺丸柿保存会のメンバーらが試作を重ね、平成9年から販売が始まった。
毎年1月に販売していたが、購入者から「地域の名物を帰省などの贈答用に利用したい」などの声が寄せられたことから、今年はひと月早い販売開始に踏み切った。
台風の影響で出荷量は少なめ
例年4千〜5千本が出荷されるが、今年は台風や天候不順の影響で柿の集荷量が減ったため、約3千600本の販売になった。
区内最多の700本を扱うJA直売所「セレサモス」(黒川172)では13日の販売開始日に店頭販売したところ、1日で50本が売れたという。桐生榮子店長によると「売れ行きは好調。お正月のおみやげに購入する人が多い」と話していた。
禅寺丸柿は次郎柿や富有柿などと比べ、こぶりで種が大きいのが特徴。醸造すると甘みが非常に強く、フルーティーな味わいになる。女性に好まれているのもそのためだという。
同保存会の森章会長は「地元で長年愛されてきた禅寺丸柿を多くの人に味わってもらえる絶好の機会。今年はお土産として一足早く購入できるので、ぜひ多くの人に味わって欲しい」と話している。
ワインは1本(720ミリリットル)1390円。セレサモスのほか、市内酒店などで販売されている。 問い合わせはJAセレサ川崎広報課【電話】044(877)2964へ。
|
|
|
|
|
|