住民が手を取り合い管理 新ゆりアートパークス
横浜方面から新百合ヶ丘駅に車で向かうと、昭和音楽大学前に、緑の芝生の絨毯が広がっているのが目に入る。
その芝生公園の名前は「新ゆりアートパークス」。川崎市が所有し、有志の地域住民からなるボランティア団体「新ゆりアートパークス管理運営協議会」が毎週手入れを行い、美しい芝生を保っている。
同公園は「しんゆり・オリーブまつり」の会場や保育園児の遊び場となるなど、様々な表情を見せ、地域住民に愛されている。
かつての公園は雑草が伸び、芝生もまだらな荒地だったという。5年前、現会長の森一郎さんが市と交渉し、公園の管理を始めた。
「美しい芝生公園を作りたいのです」。森さんから協力を呼びかけられた新百合ヶ丘自治会の樋口誠会長や、新百合ヶ丘駅南町会の根占勝彦会長らがこれに応じ、次第に地域住民の間で輪が広がった。
今では毎週土曜日になると、10名ほどが集まり、雑草抜きやゴミ拾い、周辺の道路の枯葉拾いなどに精をだしている。活動は約2時間。
「暑い日は大変だけれど、毎週楽しみながら汗をながしている」と会員の堀雅雄さん。夫婦そろっての参加や、親子連れの姿も見られる。
公園内には「日本一の芝生公園に!」と赤文字でかかれた看板が掲げられている。「5年かかってようやく、人に貸し出せるくらいに芝生が育った。今後も日本一を目指して、会員同士、交流しながら楽しんで活動を続けていきたい」と森会長は話した。
■新ゆりアートパークス管理運営協議会(【電話】044・955・8778/森会長)
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