麻生区長に就任した 多田 昭彦さん 茅ヶ崎市在住 57歳
「温かい行政」実現したい
○…「麻生区は緑にあふれた素晴らしい地域だと思った。街の方々も皆温かく、積極的。これから皆さんの声をうかがわせていただき、まちづくりに活かしていきたい」。就任から1週間、関係各所への挨拶まわりや各課へのヒヤリングなど忙しい日々を過ごしている。「芸術やスポーツの推進など、ここ数年で麻生区の特徴をいかしたまちづくりは大いに進んできたと感じている。それもこれまでの区長や、職員、そして区民の方々のおかげ。しっかりとそれらを踏襲しながらまい進したい」
〇…1955年、川崎市幸区生まれ。オイルショックなどで社会が混沌とする1979年に川崎市役所に入所した。公務員を志したのは生まれ育った川崎のためになる仕事をしたいと思ったことがきっかけ。市教育委員会などを経て2010年に経済労働局へ。労働政策や雇用創出、ものづくり技術・技能の継承などに取り組んだ。「特に若者の就労問題は時代のあおりも受け深刻。行政としてできることをしっかりやっていくことが急務だと感じた」。区役所に就労相談窓口を設置するなど、サービス拡大にまい進した。
〇…市教委時代は、公立学校の建設などに携わった。土地の買収や整備、増改築など、街の成長具合を見極めながらの計画に心血を注いだ。「麻生区で仕事をするのは初めてだが、当時、学校の整備などで様々な案件を扱ったおかげで、町名を聞けば今でもすぐに位置関係がわかる」と当時を懐かしむ。
〇…東日本大震災以降、川崎市の危機管理体制も大きく見直しが進められ、区の地域防災計画の改定もなされた。「防災対策はしっかりと取り組んでいかなくてはと考えている。そのためには区民の声をきちんといかしていくことがとても重要。役所と区民の皆さんとが双方向にコミュニケーションをとり、心をかよわせる温かい行政を目指したい」
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