紅白歌合戦にも出場した民謡歌手で、11月23日に市内のライブに出演する 伊藤 多喜雄さん 高津区在住 65歳
「民謡の可能性追求したい」
○…「時代が変わっても消滅してしまわないよう、音楽として『民謡』を残していきたい。日本の暮らしの中に民謡という歌があるということを、若者や子どもたちにも伝えたい」。1989年に『ソーラン節』でNHK紅白歌合戦初出場。2003年には『TAKiOのソーラン節』で2度目の出場を果たし、その名と美声を全国に轟かせた。11月23日(祝)には市内のクラブチッタで、和太鼓グループ「梵天」とコラボセッションし、大迫力のライブに出演する。
○…北海道苫小牧の出身。「幼い頃から民謡が身近にあり、自然と歌うようになった」。12歳で民謡の北海道大会に出場して優勝の栄冠を手にした。上京すると製紙工場や板金業などの仕事の傍ら、ライブハウスなどで歌を披露し、歌手としての経験を積んだ。18歳で高津区久地に移り住み、以来川崎市内で暮らしを営んでいる。現在は溝口に事務所を構え、国内各地にとどまらず、海外にも精力的に進出。日本の民謡の魅力を伝え、多くのファンの心を掴んでいる。
○…従来の民謡のスタイルにとらわれず、ベースやドラムなどの楽器を入れた独自の表現の道を切り拓いてきた。「歌は自分を一番表現できるもの」と語る。「歌に対して貪欲な気持ちを持ち、これからも民謡の新しい可能性を探っていきたい」。胸の奥に情熱の火を絶やさない。休日がほとんどなく、子ども2人と孫2人には多忙であまり会いに行けない。「だからコンサートに来てもらい、たまに会えるのが楽しみだよ」と笑顔で話す。
○…ずっと一緒に過ごしてきた愛妻を「同志みたいな存在」と話し、いつも支えてくれることへの感謝の気持ちを胸に宿す。今後も「パワーダウンしないよう体を労りながら活動を続けていきたい。現役のプレーヤーでいるからこそできる表現があるからね」。歌声に魂を込め、これからも独自の表現を追求していく。
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