将棋棋士で、先ごろ国民栄誉賞を受賞した羽生善治氏が、6月9日に桐光学園(区内栗木)に来校し生徒の前で講演を行った。
これは、同校が生徒の進路選択に役立つようにと実施する「大学訪問授業」の一環。さまざまな学問分野で活躍する人物などを講師に招いて行われている特別授業だ。
当日は中学1年生から高校3年生まで約2000人が参加。羽生氏は「決断力を磨く」をテーマに、自身の経験を基に不調のときの対処法やミスをしたときの対応等を語った。「様々な経験をして自分なりの美意識を持つことが、判断、決断につながると思う」などと話し、生徒たちは真剣な表情で聞いていた。また、生徒からは「毎日将棋という同じことの繰り返しで嫌にならないか」という質問も。羽生氏は「嫌になるときもあるが気持ちは天気のように調整できないもの。ある程度割り切り、気持ちが落ちていてもやるべきことをやって気持ちが上がるのを待つ」と答えていた。
講演を聞いた杉山紗彩さん(中3)は「不調のときは日常を少し変えてみるという話が印象に残った。勉強や生活の中で取り入れたい」と感想を話していた。
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