今春の開通を目指し進められている麻生区と稲城市若葉台を結ぶ道路の工事について、完成がずれ込む見通しとなっている。道路を鶴川街道に繋げ、交差点化する最終的な施工に関しての入札が不調に終わっていることなどが要因だ。
多摩都市計画道路3・4・17号(坂浜平尾線)は麻生区と多摩ニュータウンを結び、利便性の相互向上を図るための事業。2012年度から18年度の事業期間で、供用開始後は1日約1万2千台の交通量が見込まれている地域幹線道路だ。既に麻生区方面の上平尾トンネルが開通し、現在は地元土地区画整理組合がトンネル出口付近から約250メートルの工事を、東京都がその先から鶴川街道を結ぶ約420メートルの工事を進めている。
土地区画整理組合による工事は完了の目途がたち、都の工事進捗に合わせ道路舗装などを計画している段階だが、鶴川街道との交差点化、舗装など都による工事が終わっていない。これは昨年9月と12月に行われた2度の入札不調が要因。都南多摩東部建設事務所は「発注形態の見直しなどを行い年度内に再入札を実施する予定。市場的には人手の確保なども進んでおり、次回はうまくいくことを期待している。なるべく早期の完成を目指したい」と話す。
新規開業施設に影響も
工事中の道路沿いには店舗面積約4300平方メートルの3階建て商業施設「(仮称)稲城小田良SC」出店計画が進行中。5月末の完成を目指し建設が進められている。地元関係者によると、道路開通時期に合わせて進められてきた商業施設の計画だが、オープン時期については現在調整が進められているとのことで、周辺の計画にも影響が出始めているという。
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