麻生区出身で桐光学園サッカー部の西川潤選手(高3)は現在、高校サッカー、日本代表、Jリーグと3つの舞台でプレーする。新時代で飛躍が期待される西川選手に話を聞いた。
西川選手は「高校サッカーならではの大胆さや泥臭さをレベルアップに取り入れたい」と、ジュニアユースを離れ桐光学園高等学校に進学。1年生でエース番号の10番を背負い、昨年末はチームを2年ぶりに全国選手権大会に導く立役者となった。今年度は主将としてチームを引っ張る存在だ。「主将にあまり重圧は感じない。チーム全体を俯瞰し、当たり前のことにきちんと取り組んでいくだけ」と抱負を語る。
日本代表、Jリーグへ
ドリブルで切り抜けてから左足のシュートを得意とする西川選手。昨秋、U─16日本代表として出場したアジア予選では、W杯の切符を掴むとともに大会MVPに選ばれた。今年は「飛び級」でU─20日本代表候補合宿に召集され、「上の世代に混ざることが今までなかったから刺激になる」と話す。一方で「武器は通用すると思った」と自信を見せる。5月下旬からのU─20W杯の代表メンバーに選ばれるか注目が集まる。また今秋にはU─17のW杯も控えている。
さらに、今年3月にはJ1リーグ・セレッソ大阪への2020年加入内定が発表された。特別指定選手として既にリーグ戦にも出場。「周囲の身体能力やスピードはだいぶ違うが、プロの中で『自分もやれる』という感覚を増やしていきたい」
最終学年は借りを返す
順調にキャリアを重ねている西川選手だが、昨年は2回苦杯を喫した。インターハイ決勝と全国選手権大会の1回戦だ。選手権大会では大勢の観客やメディアが集まる中、相手校に大敗。「試合後は悔しくて、でもどうすればいいか切り替えられなかった。かなりメンタルがやられた」と振り返る。日本代表の合宿やセレッソ大阪で練習する中で徐々に前向きになってきた。ひとまわり成長し「借りを返したい」。最終学年にかける思いは強い。
「地元の子どもの憧れに」
生まれも育ちも麻生区の西川選手は「大阪や海外から地元に帰ってくると落ち着く。穏やかさというか、言葉では言い表せないよさがある」と地元愛を語る。将来は「麻生区の子どもたちに『西川選手みたいになりたい』と言ってもらえたら嬉しい」とはにかむ。
現在、活躍の舞台は3つに広がった。忙しい日々も「いろいろな良い経験ができている。どのくらい自分を高められるか、自覚と責任を持って成長しなきゃならない」ときっぱり。東京五輪やパリ五輪、海外チームでのプレーと常に目標は高い。今は「全てで結果を残したい」と力強く宣言する。
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