麻生区内の乳幼児の保護者を対象に、防災備蓄の啓発動画が今月公開された。区内避難所の現状を踏まえながら、災害に備えておきたいポイントを解説。制作したのは専門分野の知識をもつ、子育て中の母親たちだ。
動画は約9分。乳児用液体ミルクの備蓄と活用法、日ごろ使用しながら食材を備蓄する収納方法、災害時に役立つアロマの活用法をイラストや映像で紹介。コンパクトにまとめ詳細はウェブサイトで補足する。
制作は、区内で保育付きレッスンを開催する団体「リンクママ」(永井和美代表)。液体ミルクの勉強会を実施するなど、子育て世代向けに防災情報も発信している。
永井代表は「自助を訴えるための動画」と話す。動画内では麻生区の避難所備蓄は、1人あたり3日分がアルファ化米2個、ビスケット1個、500ミリの水1本と説明する。「知ったときは衝撃だった。大地震が起こったらまず避難所と考えていたが、いかに家で何日間過ごせるかイメージする必要がある」と永井代表。
「麻生区版」であることも特徴だ。永井代表は「同じ市内でも環境によって災害対応は違う。住む場所でどんな備えが必要か、動画から考えるきっかけになれば」。
専門家のスキル結集
出演するのは栄養士、片付けコンサルタント、アロマホームセラピストといった、専門分野で活躍する母親たち。動画編集を担当した秋葉佳代さんは「専門家の、しかも同じママたちから情報が発信されているので身近に感じやすいと思う。見た人には少しずつでも吸収してもらえたら」と語る。動画はリンクママのHPから閲覧可。
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