乗降者数は1日平均12万8千人、小田急線の全駅の中で唯一、特急ロマンスカーを含めすべての種類の電車が停車する新百合ヶ丘駅。同駅の駅長に熊澤巌さん(50)が先月着任した。駅やまちの印象は「昔は駅から映画学校(現・日本映画大学)の建物が見えていた。急速に発展してきたと感じる」と変わりぶりに目を見張る。
座間市で生まれ育ち、小田急線は身近な存在だった。鉄道好きが高じ、約30年前に入社。駅員仕事は「チームで動くことが楽しさ」と感じている一方で、「お客様の安全を守るという緊張感は計り知れない」。
同駅長は新百合ヶ丘から唐木田までの多摩線を管轄。約90人の部下には「安心して利用いただける環境を作っていこう」と呼びかける。定時運行や迅速な忘れ物対応はもちろん、今はコロナの罹患者を出さないことも重要事項だ。「安心のためには安全を確保することが第一。駅員間で感染が広がっていないのは一人ひとりの努力の賜物」とねぎらう。
同駅では近年、ストリートピアノや地元野菜販売など地域と連携したイベントが盛況。多摩線の駅でも「黒川で読売日本交響楽団と、栗平ではグラウンドのある川崎フロンターレと何かできれば。子ども向けイベントもぜひと思っている」と期待を込める。
地下鉄延伸も予定され今後の発展が見込まれる新百合ヶ丘。「すべてのお客様にやさしく、愛される駅でありたい」
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