1000人で歌を歌いたい--。麻生区出身の音楽家・新屋賀子(しんやよりこ)さん(47)が作詞・作曲した合唱曲「いのちの地球(ほし)」を会場と動画を合わせて1000人で歌うプロジェクトが9月に開催される。新屋さんは「コロナの今の時代だからこそ、皆さんの前向きなエネルギーをひとつに膨らませていきたい」と抱負を語る。
同プロジェクトを進めているのは、新屋さんと、新屋さんの思いに共感した地元有志による実行委員会。9月11日(土)に麻生市民館大ホールで実施する。合唱は、会場の客席で参加する方法(有料)か、事前録画した動画を投稿する方法で参加可能。遠方在住者や当日都合が合わない人も含め「1000人合唱」を実現させる。個人、団体、年齢性別やプロアマ問わず参加できる(詳細は公式HP、SNS)。
新屋さんは「きれいな合唱をつくるのではなく、参加者の方々が自分らしく歌い、一体感や、そのパワーを体験してもらいたい」と話す。
夢のような話
王禅寺東出身の新屋さん=多摩区在住=。臨床心理士の資格取得のために勉強をしていた2014年3月、津波のように山間部の村に水が流れ込んでいく夢をみた。「その後に、木が大きく育って、光に包まれていく、青い地球の姿に変わっていって。それに癒された感覚があった」。新屋さんは、これまで感動したことや、印象的なことを歌にしてきた。その夢をイメージして制作したのが「いのちの地球」だった。
同曲をライブ等で演奏し、2015年には合唱曲にアレンジ。自身も参加する合唱団で歌うように。昨年、同合唱団の中から「1000人でこの曲を歌いたい」という声があがった。「自分でも大勢で合唱できたらと思っていた」という新屋さん。一方で、「大それた夢のような話だったので」と実現までは思い描いていなかった。
昨年、コロナの感染拡大により、自身の音楽活動も中断。周囲に「1000人合唱」の話をすると、共感してくれた地元の仲間たちと昨年9月に実行委員会を結成。今年に入り、HPを作成し、SNSでも発信。現在、賛同してくれた人たちと、オンラインで練習を重ねている。
新屋さんは「今回、初めての挑戦。コロナや災害など環境への不安がある中で、前向きなビジョン、エネルギーを皆さんと一緒に体験できれば」と話している。
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