県立麻生高校(金程)のメディア研究部が7月19日、市立千代ヶ丘小学校(千代ケ丘)で「非行防止教室」を行った。
ラジオ・テレビ番組制作や、アナウンス・朗読技術の向上をめざし練習を重ねる同部。培ってきたスキルを活用し、夏休み前に、言葉やインターネットの使い方で気をつけるべき点を知ってもらおうと、同校の6年生に向けて実施した。
当日は、スマートフォンをはじめて持った中学生役の生徒を主人公に、クイズやスライド、音響を組み合わせて寸劇を披露。メッセージアプリ利用時の架空請求や、SNS投稿をきっかけに友人トラブルから犯罪に巻き込まれる様子と、問題を防ぐための注意点を紹介した。トラブルにあったときは「他人の気持ちを考える思いやりの心を持って、一人で苦しまず大人に相談しよう」と呼びかけた。
児童からは「演技に見入った」「解説しながら教えてくれたのでわかりやすかった」と感想が挙がった。
受け継ぐ台本を元に
「地域に根差した魅力ある学校づくり」を推進する同校。近隣小への出前授業は同部の「伝統」で、10年以上行っている活動だ。代々引き継がれている台本があり、時代にあわせて児童の興味をひくような事例に更新しながら演じている。
同小出身で、「自分も出前受業を見ていて、今でも覚えている」と話すのは部長の井出遥人さん(2年)。「まさか演じる側になるとは」と驚きつつ、「子どもたちは面白がって見てくれた。今日見たことをこの先、スマホを持ったときに思い出してくれたら」と笑顔を見せた。
![]() 質問と回答も交えて授業
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