神奈川県中学校柔道大会が7月28日、小田原市総合文化体育館で行われ、女子48kg級に出場した市立柿生中学校1年の沖田結菜さん(12)が優勝した。8月22日(日)から群馬県で行われる全国中学校柔道大会に出場する。1年生ながら県大会を制覇し、自身初の全国大会に挑む沖田さん。「頑張って優勝を目指したい」と抱負を語る。
7月3日に行われた川崎地区予選が、中学生になって初めての大きな大会だった。3年生の強豪選手も出場する中で優勝し、県大会への切符を手にしていた。
そして臨んだ県大会。「自信はあったけど、緊張していた」と沖田さん。初戦、序盤に相手選手に技ありを取られて、スイッチが入ったという。その後、得意の背負い投げで一本を奪い、逆転勝利。ここから快進撃が始まった。
2回戦では優勝候補の一人、あざみ野中学校(横浜市)の藤村麗美嘉さん(3年)と対戦。互いに一歩も譲らず、ゴールデンスコア方式の延長戦へ。ここでも得意の背負い投げで技ありを奪い、勝負あり。準決勝では、序盤に寝技で抑え込んで一本勝ちを収めた。
決勝の相手は、強豪の金目中学校(平塚市)の野上ひなこさん(3年)。背負い投げに入ろうとしても懐に入らせてもらえず「背が高く、左組手でやりにくかった」と勝負は延長戦へもつれ込む。積極的に技を繰り出し、背負い投げで技ありを奪い、優勝を決めた。「嬉しくて泣きました」と歓喜の瞬間を振り返る。
「頑張り屋でまじめ」
幼稚園の頃から活発だったという沖田さん。父親の勧めでスポーツの習い事をと、小1の時に、友だちが入っていた柔道クラブの門を叩いた。そこで出会ったのが、現在所属する、はやの柔道クラブの後藤正和代表だった。後藤代表は「頑張り屋でまじめ。県大会で逆転できる勝負運を持っている。柔道のレベルが高い神奈川で、全学年が出場する中、1年生で結果を出せたのは立派」と称賛する。
沖田さんは、これまで小5の時に関東大会で優勝したのが最高成績。「6年の時はコロナで大会が中止になり、悔しかったし、残念だった。中学に入って、この大会を楽しみにしていた」と振り返る。強い相手と試合し、その相手を投げて勝てた時が楽しいという沖田さん。「全国も強い相手ばかり。萎縮せずに頑張って優勝を目指したい」。得意の背負い投げと、寝技に磨きをかけ、全国の強豪に挑む。
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