新百合ヶ丘駅南口、商業ビルの上階に位置する「ホテルモリノ新百合丘」。別業種を経て2017年から同ホテルに携わり、今年4月に総支配人に就任した。祖父が「地域の人が集まる場所をつくりたい」と24年前に完成させた同ホテルを、「もっと素敵な場所にしよう」と活性化のための取り組みを続ける。
5歳で麻生区に移住。電車で区外の学校に通っていたが、新百合ヶ丘駅周辺に残っていた山や竹林で弟と一緒に遊んだ。「自転車やボール遊びに、竹林ではタケノコ掘りもした」と笑顔で懐かしむ。当時のふるさとは「今より緑が豊かで、川向こうの東京とは時間軸が違う穏やかなところ」という印象だ。
中2、小5、年中の自身の子どもにとってもふるさとになる麻生。家族でスーパーに買い物や映画を見に出かけることもしばしば。子育てしやすい環境だと、改めてまちの魅力を感じている。
昨年秋には、中心となりホテルレストランのリニューアルを行った。ねらいは「地域密着のホテルとして、麻生区のお客様に行ってみたいと思われるようにしたい」。価格帯やメニューを変えカジュアルに。アフタヌーンティーも好評で、利用者が増えている。ホテル全体を見ながら根幹に持つ思いは、「良いものを提供し続けたい」。常に模索は続く。
今後予定される地下鉄延伸で人流が横浜方面に行くことも予想される。だからこそ、若い世代も増えるしんゆりで生活がなんでも完結できるようになることを願う。「住んでいる人が楽しくなるような、名実ともにもっとステキなまちになってほしい」。ホテルとしては「まちのランドマークとして面白いアイデアを提供できれば」と盛り上げていく。
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