小田急線柿生駅前の柿生中央商店会で、今月からイルミネーションの点灯が始まった。野村衛一会長(39)は「コロナで外に出るにも出られない状況が続いたが、イルミネーションをきっかけに再生や復活の思いを込めて、柿生の地域全体を盛り上げたい」と意気込む。
イルミネーションの企画は和菓子店「大平屋」の野村会長、「阿部塾」の阿部一彦総務部長(43)ら、5人が中心となって進めてきた。同会が主催するイベントは毎秋の「柿まつり」がメインだが、昨年、今年と中止に。今年役職に就いた阿部総務部長は、他のイベントもできないかと思案。「何か新しい企画で町を元気にしたいという声が、商店会メンバーの誰からともなく挙がった」と話す。
会場は、同駅南口前のタクシー乗り場の奥、「日高屋柿生駅前店」向かいの空き地。明かりがついたツリーや雪だるまの飾りが並び、電源は商店会所有の街灯から取り込んでいる。期間は12月25日(土)までを予定する。
「イルミネーション会場で歌手や音大生を集めて、演奏会もできれば」と構想は膨らむ。来年以降の定期的な開催も視野に入れる。
「加盟店にも利点を」
1月上旬には、同商店会を巡るスタンプラリーの実施も検討中という。イベントをきっかけに、利用客だけではなく加盟する37店にとってもメリットをつくりたい、と野村会長は考える。「商店会に入る意義も自分たちで見出していきたい」
今後に向けて、野村会長は「柿生らしさを出しながら、地域の人に『こんなことしてるんだ』とポジティブに捉えてもらえたら」と話している。
麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|