全国の小中高生が対象の「第13回環境教育ポスターコンクール」で、市立長沢中学校2年の平野瑞季さんが、特別賞にあたる「安藤忠雄賞」に輝いた。平野さんは、海洋汚染に関心を持ち、プラスチックごみでクジラが苦しむ様子を表現した。
同コンクールは(公財)こども教育支援財団の主催で、環境への思いを表現した作品を募集。小中高生合わせた応募数は5954点、中学校からは2766点だった。「安藤忠雄賞」は世界的建築家の安藤忠雄氏が全作品から1点を選んだ。
夏休みの課題でコンクールのことを知った平野さん。ペットボトルの中で海にいるクジラが窮屈にしている姿を、アクリルで描いた。標語は「海の王者も苦しんでる」。平野さんは「海に捨てられたプラスチックを食べたクジラが亡くなったというニュースもある。人工的に作られているもので生き物が苦しめられているという被害の大きさを伝えたかった」と、題材に選んだ理由を話す。
安藤氏は「迫力ある構図とストレートなメッセージが強く印象に残る。自分が伝えたいことを的確に伝える『表現力』の高さを感じる作品」と講評。受賞作はポスターになり、学校内にも掲出されている。
「絵で表現、楽しい」
中学では演劇部に所属する平野さんだが、小学3年生から美術教室に通い、絵で思いを表現してきた。「絵を描くのは楽しい。文章より絵のほうが伝えやすい」と笑顔。建築士の母や、美術大学に通う兄ら家族の影響も大きい。今回も「一番難しかったペットボトルの表現は家族に描き方を相談した」と振り返る。
平野さんは「楽しく描き続けて技術を高め、環境についても描いていきたい」と目標を語った。
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