「あさおホッププロジェクト」を企画する 福澤 雄太さん 上麻生在住 31歳
ホップでまちの活性を
○…麻生区内の有志家庭でホップを育てグリーンカーテンをつくるプロジェクトを今月から始動。ビールの苦みや香りのもとになるホップは、近隣のホームセンターでも苗があまり販売されず、家庭で育てるのは珍しいという。「だからこそ、誰かに聞いたり、状況を共有しながらの作業が必要になってくる。そうやって仲間同士の交流ができたら」。まちの緑化と新しい輪をつくることの、一翼を担う。
○…数年前に訪れた米・ロサンゼルスで、数多くの小規模醸造所を目にした。大手企業のものとはまた違う、個性豊かなクラフトビールの数々に触れ、「こんな場所があるなんてワクワクした」と笑顔を見せる。自他ともに認めるフットワークの軽さで、国内外各地のビールを飲みに行き研究。今では本格的に醸造家を目指し、ビールづくりや飲食店経営などを日々勉強している。
○…転勤族で、子どもの頃は国内外を行き来。10年ほど前に家族で移った麻生区は「坂、山、緑といった自然を感じられる場所が多いところが良い」と、すっかり景色に馴染んだ。まちに還元したい気持ちから、ホップの事業を企画した。趣味の旅行では食事場所を決めてから観光ルートを考えるほど、食には重きを置く。今行きたいのはベルギー。「ベルギービールの一種のランビックを飲みたい」と、ビールは欠かせない。
○…農家から借り受けた片平の川沿いの畑でもホップカーテンをつくる。「この事業を始めてから、麻生区のみなさんのやさしさに触れる機会が多い。期待に応えたい」と、感謝と目標を口にする。夢は区内に醸造所をつくることと、「いつかは収穫したホップを使って麻生区産のビールをつくりたい」。スタートは今切ったばかり。
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