毎日車で動いている中で、麻生区と横浜市青葉区の市境にある交差点名に、ふと目が留まった。その名も「日吉ノ辻」。「なぜ麻生区に日吉?」。気になり調べてみた。
「日吉」といえば、横浜市のイメージが強い。慶応義塾大学や、日大高校がある駅の名だ。では、横浜市の日吉の由来はというと、現在の港北区日吉本町2丁目にある金蔵寺の裏にあった日吉権現にちなんで名づけられたとされている。
また川崎市幸区にも、同じく日吉の名がつくエリアがある。今の慶応義塾大学のキャンパスがある日吉台地の周辺地区が、明治時代の市制町村制の施行により、「日吉村」に。その後、横浜市との分割合併により分かれたものの、川崎市幸区となった後も継続して「日吉」という名前が使われている。
では麻生区にも、同じように日吉権現があったかというと、そのような記録は見当たらない。「日吉の辻」交差点にある「辰巳屋興業」で話を聞くと、「以前から日吉で呼ばれていたから、由来はわからない」とのこと。日本地名研究所が編集した『川崎市の地名』にも記載がないため、由来の謎は残る。
「白山」や「日光」も
日吉以外にも、区内には、他の地域にもある地名や場所がある。
東京都文京区や、横浜市緑区などにもある「白山」は、白山神社があることから名づけられた。
市道の万福寺王禅寺線と尻手黒川線が交差するあたりは「日光台」、上麻生から王禅寺に続く周辺は「日光」と呼ばれ、栃木県の東照宮がある市と同じ名だ。日光市は、二荒山を弘法大師が「にっこう」と呼んだことから名づけられたとされ、麻生区は、日当たりの良い場所で、日光(栃木県)の宮大工が住んでいたともされている。
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