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3月29日
自立訓練事業所から、昨年3月にコミュニティー活動拠点としてリニューアルした「JINEN-DO」(上麻生)。9月21日には、高齢者と手仕事サークルによる帽子作りのワークショップが行われた。共同代表の一人、石田和之さんは「子育て世代、高齢者、障害者など多様な人たちが集まり、新たなつながりが生まれる施設にしていきたい」と話す。
縁側付きの平屋建て民家を活用した地域のコミュニティー活動拠点「JINEN-DO」では、日頃、サークルや個人、団体が活動を行っている。その中の一つ「ちくちくの会」は、服の繕いや、ワンピース制作など布と糸、針でやりたいことを行う手仕事サークルだ。以前に同施設で開かれた認知症サポーター養成講座で知り合ったことがきっかけとなり、9月21日には高齢者から帽子作りを教わるワークショップを開催。子育てや裁縫について、会話に花を咲かせながら、作業を進め、帽子を完成させた。
利用者で広がる縁
同施設は、もともと石田さんが重度知的障害を抱える息子のため、将来の就労の選択肢を広げることを目的に、2012年に就労移行支援事業所として開設した。その後、自立訓練事業所に移行。うつ病など精神疾患がある人たちの社会適応訓練を進める中で、石田さんは「子どもの頃から多様な価値観、社会性を身につける環境があるといいのでは」と感じるように。そこで「みんなで助け合いながら、働き、子育てし、仲間をつくる。いろいろな人が集い、つながりをつくれる施設にしたい」と、岩長真理子さん、大塚葉子さんと共に、昨年3月に「JINEN-DO」として形態を変えてリニューアルオープンさせた。
現在、同施設を拠点に主に活動を行っているのは、約15の個人や団体。「お話会やボイスヒーリングなど、多様な人たちが仕事や交流といった形で活用してくれている」と石田さん。利用者の20代女性は「知り合いもいない中で転居してきた。ここを知り、仲間ができて救われた」と話す。
石田さんは「森のように多様な人たちが集まり、新しいコミュニティが生まれてきている。この場所を知ってもらうことで、仲間が増えてくれれば」と期待を寄せる。
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