市内の宿泊施設などが加盟する県旅館ホテル生活衛生同業組合川崎支部(山本剛支部長)は11月1日、観光による地域活性をテーマとした勉強会をホテル精養軒で開催。会員や観光協会、行政職員ら約30人が参加した。
コロナで疲弊した地域経済の回復をめざし今春から取り組む「修学旅行誘致プロジェクト」は、かつての公害や治安など川崎の負のイメージを刷新する目的もあると説明。ホテルメトロポリタン川崎宿泊支配人の三浦真さんは「学生時代に明るく便利な川崎の街を知ってもらうことは、その家族世代や将来にも広がる」との考えを示した。川崎市では脱炭素や水素エネルギーといった先進的な取り組み、SDGsの推進に積極的な企業が多いことも、教育と観光をつなげる意味は大きいとした。山本支部長は「周辺の観光と市内での学習を併せたプランも想定できる。企業にとっても、児童生徒にアピールする機会にもなるはず」と話した。
全国発信「連携もカギ」
勉強会では、今月に開催される「川崎夜市」、来年度に予定される東海道川崎宿400年イベントを盛り上げる構想、全国旅行支援「いざ、神奈川!」における業界の現状なども話し合われた。副支部長の萩原ひとみさんは「観光業界だけでなく行政や飲食店、民間企業との連携を模索し、川崎の魅力を全国に発信したい」と期待を込めた。
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