高石神社で1月9日、新春の流鏑馬神事が行われた。2020年ぶりの開催となった。
同神社では約370年前から流鏑馬が行われてきたとされ、現在は1989年に発足した「高石神社流鏑馬保存会」が継承し、実施する。
昨年、一昨年は開催を見送ったが、保存会内で「伝統を絶やすわけにはいかない」と話し合いが行われ、今回の開催に向けて準備を進めてきた。
当日は約200人が見学する中、同神社関係者や保存会メンバーらが、立って的を射る「歩射」で、無病息災や五穀豊穣、家門隆昌を願い、矢を放った。その後は、参拝者を対象とした破魔矢の抽選会が行われ、新年の運試しに、当選者は笑顔を見せていた。
例年は一般の参拝者も的に矢を射ることができるが、今回はコロナの感染状況を鑑み、神事のみとなった。開催2日前の会議で決定したといい、保存会の横山孝昭会長は「直前まで考えたが、感染者数が増えているのを考慮した。関係者も全員マスク着用など感染予防を徹底して開催した」と経緯を語る。「3年ぶりだったが、多くの人が見に来てくれた。皆さんの一年の無病息災を祈りたい」と話していた。
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