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3月29日
東百合丘の複合拠点るーむら麻生で、ボランティア団体「つばき学習会」が昨年秋から小学生向けの学習支援を開始した。「最低限の学力を身につけること」「学校や家とも違う第三の居場所」を目的に、学生や社会人が無償で子どもたちに教え、交流の場をつくっている。
学習支援は月2、3回ほど、土曜日の午後に開催。小学生全学年を対象とし、学校の宿題や、つまずいている単元などの教材を、1時間ほど個別に指導する。「楽しい場所として来てほしい」という思いから、授業の最後はゲームも取り入れ、交流の場としても工夫している。
「最低限の学力を」
同会は2017年に幸区の社会福祉協議会でスタート。川崎市民の木・つばきと、つばきの花言葉「控えめなやさしさ」から名付けたという。翌年には川崎区でも支援を始めた。活動目的には「子どもが最低限の学力を身につけられるようにサポートすること、親の負担を減らすこと、小学校教師の負担を減らすこと」を掲げる。
これまで市内南部中心だったが、麻生区での開催は、生活クラブ生協が神奈川県内で活動する若者を対象に贈る「キララ賞」を同会が受賞したことがきっかけ。同生協が運営し昨年新しく完成したるーむら麻生で11月に学習支援を開始した。
21日には、いつも学習会に通っているという近隣小学校の児童が、算数の計算問題や文章問題に講師と一緒に挑戦した。最後には言葉に関するカードゲームに全員で取り組み楽しんだ。講師で大学生の足立陽菜さん(20)は、「毎回『できた』『わかった』と思ってもらえるように心がけている」と思いを語る。同じく講師を務める小林玲海さん(22)は「子どもたちには将来、通っていたことを楽しいイメージで覚えてもらえたら」と話す。
講師不足に課題も
麻生で教える講師は現在3人。子どもにはマンツーマンで支援するため、教えられる子どもの数が限られてしまうのが現状だ。小学校教諭でもある同会の吉原崇徳代表は「大人側が増えれば受け入れられる子どもも増える。いろんな子どもたちが来られるよう、小学校ともうまく連携して、活動のことを広められたら」と今後を見据える。足立さんは「ニーズのある子どもに、必要な支援が届いてほしい」と話している。
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