安全安心まちづくりのために、区内で発生した犯罪や災害、交通事故などの情報を配信している「麻生区セーフティメール」。2月6日朝に栗木で発生した傷害事件の際にも、周辺住民に注意喚起する情報を配信した。一方で、登録者数は区民の約3%と伸び悩む。危機管理担当は「地域の安心情報を配信しているので、ぜひ登録を」と呼び掛けている。
地域の安全・安心なまちづくりのために、2010年11月から麻生区役所が運用している「麻生区セーフティメール」。麻生警察署や麻生消防署と連携し、登録されたメールアドレスに、防犯、防災をはじめ、交通安全や行方不明者などの情報を随時配信している。こうした地域の安全に関わる独自のメール配信システムを運用しているのは、市内7区の中で麻生区だけだという。
2月6日朝に栗木で発生した傷害事件の際には、神奈川県警が子どもや女性を犯罪から守るための情報を配信する「ピーガルくん子ども安全メール」の内容を麻生警察署の了解をもとに、麻生区役所が情報を配信。事件の発生と犯人が逃走、住宅の戸締りと不要な外出を控える内容で、注意を呼び掛けた。
そのほかにも、最近では特殊詐欺の手口や、交通事故の情報を登録者に提供。1カ月に10件ほど配信しているという。区担当者は「警察や消防から寄せられた最新情報を区民の皆さんに届けるようにしている」と話す。
イベント等で周知
一方、約18万人が暮らす麻生区内で、登録者数が5679件(2月7日時点)と、その数が少ないことが課題に挙がる。区担当者は「交通や防犯イベントなどで周知活動を行っている。もっと広報をして、より多くの方に登録してもらいたい」と啓発に力を入れる。
同警察署では「特殊詐欺の情報などを配信している。登録してもらえれば、今どういう事例が発生したか知ってもらうことができるので、防犯に役立ててほしい」と同メールの意義を語る。区の担当者は「今後は状況に応じて、SNSでの配信も検討していく必要もあると思う。情報の内容にもよるが、関係機関と協議、確認し、より早い情報提供にも努めていきたい」と今後の運用について語った。
登録は、「麻生区セーフティメール」で検索。
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