意見広告・議会報告
市政報告 より実感しやすい市民サービスを〜足元の種まきが必要・令和5年度予算審議に向けて〜 みらい川崎市議会議員団 鈴木朋子
川崎市の令和5年度予算は8673億円(一般会計)。今回の予算案は脱炭素と小児医療費助成拡充がメインとなる「未来への投資」型の予算です。金額を見ると、脱炭素化推進の項目に多額の予算を配分しています(200億円超)。
巨大都市としての責任と市民サービスのバランスは
川崎市は154万都市。脱炭素に向けた地域エネルギー会社の構想やプラスチックごみ一括回収などへの積極的取り組みは巨大都市の社会的責任です。他方で、脱炭素項目への予算配分に比べると、足元の市民サービスに新規予算が付きにくく必要な施策が薄くなっている印象も受けます。
流出は深刻ながら
『ふるさと納税』により他都市へ流出する市税相当額は年々増加。令和4年度100億円超、令和5年度の予想額は125億円。川崎市の場合、この金額がほぼ市税の減収となり深刻な課題です。流出相当額があれば、市の借金(減債基金からの借入・令和5年度は120億円)は必要なくなると市長の弁もあり、本市はふるさと納税せずに市へ納付をと必死の対策に追われます。
他方で市民の方からは「物価高騰や教育費などで生活も大変。市の恩恵ってほとんど感じられないし…」というお話をいただきます。確かに、小児医療費助成は近隣他都市に比べるとまだ見劣りします。インフラ的なサービスは日本全国当たり前です。教育も、不登校特別校の設置などプラスαの取組が待たれます。もっと川崎市ならではの市民サービスが必要と考えます。
身近な市民サービスの充足を
例えば、区内でのコミュニティ交通。現在「チョイソコしんゆり」を実証実験中ですが、令和5年度予算案に本格実施に向けた予算は見当たりません。ちなみに「チョイソコしんゆり」の令和4年度予算は700万円ほど。市の決断次第です。若い方からは自習室やワークスペースのご要望も。まちの今を支え未来を創る足元のサービスの充足、積み重ねが必要です。引き続き取り組んで参ります。
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